リンゴ病流行の兆し
ご無沙汰しております。９月に入り、やっと熱帯夜から涼しい朝を迎えられるようになりましたが、日中はまだまだ暑い日が続いていますね。猛暑のなか、６月から７月は新型コロナウイルス感染が続き、インフルエンザA型感染症、マイコプラズマ肺炎と体調を崩した方も多いかもしれません。２週間ほど前からはクリニックには発熱後に多発関節炎症状や皮疹を訴えて受診される方が散見されるようになりました。４～６年程度の周期で流行するリンゴ病（伝染性紅斑 ヒトパルボウイルスB19による感染症）に似ているなと疑っていたのですが、患者さんから保育園でリンゴ病の子供がいるとご連絡いただきました。伝染性紅斑は小児を中心にみられる流行性発疹性疾患でほほが赤くなるためリンゴ病とも呼ばれています。大人が感染すると手足に掻痒感を伴う小皮疹が網目状やレース状に出現して、関節痛、関節腫脹が起こります。合併症を起こさず自然に回復するといわれていますが、クリニックを受診される方は関節炎症状がつらそうです。皮疹が出る７～１０日間に感冒症状があり、その時にウイルス排出量が多く、皮疹が出るころには感染力は消失しているとのことです。妊婦さんに感染すると胎児に悪影響がでるため、かかりつけの産婦人科医には相談が必要になります。ちなみに小児は軽症ですみますし、１度感染すると、終生免疫を獲得すると考えられています。
さて１０月にはやっとインフルエンザワクチン接種が始まります。当院は年内は例年通り予約なしで対応いたします。ただし混雑時には受付後一旦外出していただくこともございます。昨年は久しぶりのインフルエンザ流行がありました。今年はすでに流行しています。当院は通常診療の間に何とか工夫して体調不良者の診療を継続しております。電話受付後案内したくても外来が混雑している日には駐車場が混雑しているため、なかなか診察がすすまず、昼休みや夕方１８時過ぎてからの診察になることが多々あります。新患予約制をとりいれるなど日々改善改良し待ち時間短縮を図っていますが、ワクチン接種や、手洗い、うがい、体調管理などで感染しないことが一番大切かと思います。冬に備えていきたいですね。その前に台風１３号へ備えも必要になりそうです。
１１月から勝手ながら平日午後の受付時間を１７時半までと変更します。その後から体調不良患者さんを順番にご案内し対応します。ちなみに体調不良患者さんや新患受付は１７時までとなっています。
今年６月にクリニックは８歳となり９年目に突入しました。院長は少しお疲れ気味ですが、時々リフレッシュしながら頑張ります。患者さんからの温かいお言葉がスタッフ一同の励みになっています。
2024年 辰年の始まり
謹賀新春 新しい年に期待を胸に年末年始を迎えたことかと思います。皆様、いかがお過ごしでしょうか？
２０２４年１月１日の能登地震、津波の大災害と、２日の羽田空港のJAL機炎上と心の折れる事件の幕開けとなってしまいました。私は久しぶりの長期休暇をいただき、県外で過ごしていました。１月２日１８時前に羽田空港から那覇空港へ離陸のため移動中の機内で、機長から火災の情報を得、ネットで羽田空港の事故の状況を知りました。災害も事故も隣り合わせです。不安になりそうでしたが、機上の係員が落ち着いており、信頼でき２時間機内で滞在しました。その後滑走路から駐機場へ戻り、全ての便が欠航となったと知らされました。翌日以降の予約変更の方法を口頭で説明があり、翌日予約番号をカウンターで掲示する様指示がありました。急いでネットから翌日の飛行機を予約し、浜松町のホテルをとりました。翌朝のニュースで午前欠航も出ていたことから、心が折れそうでしたが、早めに空港のカウンターの長蛇の列に並びました。２時間以上並びましたが、順番になるとスムーズで気持ちの良いサービスが受けられました。今まで欠航便の経験がなく不安でしたが、JAL係員の方々の丁寧な対応に救われました。また報道されている炎上した機内での機長や係員の冷静的確な行動も素晴らしいと感じます。避難された方々の気持ちは計り知れないほどの恐怖感だったかと思いますが、機長やCAの声掛けを信じ、指示に従い迅速に行動されたのではと想像してしまいます。クリニックでも３時間近くの待ち時間が発生してしまう事が多々あります。今回長蛇の列での待ち時間ではありましたが、当院を信じて待って下さる患者さんを想い、安心・丁寧な医療を提供出来るように日々精進すべきだと改めて考えさせられました。学ぶことの多い濃厚な１年の始まりとなりました。
今回救援物資を運ぶ海上保安官の方々が命を失うことになり悲しい結果になってしまいました。お悔やみ申し上げます。また地震で被害にあわれている方々が１日も早く安全な環境に戻れるよう何ができるか考えて行かねばなりません。龍が昇り邪気を払い、平和な国・平和な世界になりますようにと強く願わずにはいられない年になりました。
兎年から辰年へ 霜月に思う
今年も残すところ２か月を切ってしまいました。今年は兎年でした。年女の院長は飛躍できたのか？を振り返ってみます。５月からコロナ５類となり、マスク使用がなくなりましたが、沖縄は相変わらずのコロナ流行のため、現在も院内のマスク着用をご協力いただいております。合わせて９月～１０月にかけてインフルエンザ感染症も重なり、体調不良者の受付が殺到していました。近隣クリニックの閉院や診療縮小のため紹介状を持参される新規患者さんが増えていたのも同じ時期で、10名以上が同時に受付に殺到してしまい、受付や駐車場がパンクしてしまう日々でした。受付から診察まで３時間待ち、体調不良者に至っては朝９時の電話受付で夕方１８時過ぎの駐車場診察となってしまい、お叱りの言葉が続き心が折れそうでした。私たちの想定を超えた患者数で、マンパワー的に限界を超えており制限をかけるべきか日々悩んでいましたが、スタッフ一同試行錯誤の上、診療のスタイルを改良し何とか乗り越えてきました。
当院は 6月に開業後 7年が経ちました。開業して 8年目に入り色々経験してきましたが振り返ると定石というものはないのだなという事がわかりました。その時その時の状況に合わせて臨機応変に対応していく力が大切なのだと身に染みて感じます。今のベストは明日のベストではないので、患者さんのニーズとこちらで対応できる事を早め早めにすり合わせ、スタッフ一同健康に留意し邁進していくしかない事に気が付きました。現在は定期予約の方を優先に対応していきたいと考えています。予約外の方は受付後外出や午後の診療をお勧めします。順番になったらお電話での呼び出しも可能です。予約の方も検査の進み具合で待ち時間が発生するので検査後外出もご検討下さい。体調不良者の方は直接来院されてもすぐには診察出来ないため、お電話で受付をお願いします。発熱の方を優先したいと考えていますが、発熱者が続くと順番になり待ち時間が発生します。定期患者さんの診療の合間に診察している為、昼休みや夕方のご案内になることもございます。紹介状持参の方は事前に来院いただき予約することで、来院当日の受付業務がスムーズになり、検査や処方箋の事前入力の準備が出来ます。健診の再検査の方は一旦受付し後日予約調整も行っております。健診や禁煙外来も予約制へ変更しました。これからも日々臨機応変力のトレーニングが続きそうです。想定外の事が起こるとまだまだ業務がストップしてしまうので、来年は想定力も身につけられる様に情報収集力も鍛えていかねばと反省しております。年末年始は12月28日～1月4日までお休みします。27日は17時に受付終了します。
来年は辰年。先見の明をもち発展できる様、年末の休暇でスタッフ一同リフレッシュして新年の診療に臨みたいと思います。10月からインフルエンザワクチンが始まっています。年内は予約不要なので診療時間内にご来院いただき、年明けのインフルエンザ再流行に備えてください。
蛇足になりますが、今年4月から院長は白髪染めを止めました。グレイヘアの似合う大人の女性を目指しています。初老の院長に患者さんからの労いのお言葉も増えた気がします。患者さんからの一言で一喜一憂してしまいますね。今後とも年齢相応に日々を楽しみながら一緒に年をとってまいりましょう。
年女の院長は少しは飛躍できたのか？は来年度に持ち越しという事で。
謹賀新年 2023年
あけましておめでとうございます。沖縄も年末から新型コロナ感染の第8波に入りました。私は年末年始はしばしの休憩で穏やかに過ごさせていただきました。実は年末の多忙で書類が沢山残ってしまい年を持ち越してしまいました。今年は書類を持ち越さない様工夫していかねばと考えています。今年は兎年、大きく飛躍できる様スタッフ一同精進してまいります。さてここで良いニュースを1つ。今年1月5日より名護市真喜屋に『なんくる内科』さんが新規開業されます。私の琉大の同門の大先輩で、循環器内科のベテランドクターです。真喜屋出身で名護の皆様に愛される医院になること間違いなしです。心臓が気になる方はぜひ相談されてはいかがでしょうか？
6年が経ちました
新型コロナのためこの2年間は想定外の連続でしたね。沖縄の新規感染者数はピークアウトしたものの高止まりでまんじりとしない梅雨の日々です。そんな中、クリニック開業後6年が経ち、7年目に突入しています。現在、体調不良の方を電話で病状確認し、その後ご自宅から駐車場へ向かってもらい、定期通院の方の診療の合間にスタッフで駐車場へ向かい診察から会計まで対応しております。そのような中、新規受診の方をお待たせする時間が２～3時間になることもございます。今月から紹介状をお持ちの方は受付にお持ちいただき、後日日程調整の上再度ご来院できるシステムを構築中です。次回来院までに紹介状を確認し、検査や内服状況を事前に整理しお迎えしたいと考えております。お薬に余裕をもって事前に窓口へご相談いただければ幸いでございます。また定期患者さんに関しては待合室の３密対策として駐車場待機に限りますがフードコートで使用されている呼び出しベルをご用意いたしました。ほかの患者様におかれましても一旦受付していただき、外出され、1時間後や午後に改めて受診していただけますのでお声掛け下さい。開業から6年、法人化から1年が経ちました。患者さんからたくさんの事を学ばせていただいています。日々迷いもありますが、地域に根ざし社会貢献できるよう私らしく進んでいきたいと思います。今年3月には開業前から支えていただいた小那覇師長が退職されました。ベテラン看護師の存在はとても安心で自分の診療に集中でき、いつも助けていただきました。これからは新しいチームで協力しあい患者さんの気持ちに寄り添える医療を提供できればと日々猛省しつつこれからも精進していきたいと考えています。先日沖縄タイムスに患者様からの寄稿がございました。素敵なご夫婦でお見えになり印象に残っておりました。お待たせしてしまいましたのに、スタッフの対応をお褒めいただき、病院らしくないクリニックにしたいとの私たちの気持ちを汲み取っていただけたことを嬉しく思いました。こちらこそありがとうございました！
